ノマドノネドコ

旅と本とビールと

オーストラリア自転車旅① 〜内陸へ100km〜

なかなか海外に行ける日常が戻ってこないですね〜

とはいえ旅の醍醐味は、帰ってから思い出を振り返っても楽しいこと!

ということで、2年前のオーストラリア自転車旅を振り返ってみます。

 

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2020/1/2

オーストラリア パース〜ヨーク

 

季節は夏、気温35度〜40度。

日本と違ってカラッとしているので、気温が高くても思ったより暑くなく、日陰は涼しい感じです。日差しは痛いですが、、

 

当時、オーストラリアのパースに留学中

年明け早々は親戚に挨拶とか忙しいのかなあとイメージしてましたが、それが全く忙しくない。。。。

日本と違い正月は特段やることはないのが、オーストラリアスタイルなのかと痛感。

(その分クリスマスは大盛り上がりでしたが、)

 

家でダラダラ過ごすのも勿体無いので、日本でもたまにやってたチャリ旅へ。

自転車はホストマザーの友達から借りたので0円!ロードバイクではなく、クロスバイクなのが多少心配ですが、節約できるものはしてなんぼ!

 

ホストファミリーに、

「こっから100kmくらいのおすすめの街教えてほしい」

「ヨークというのが内陸に行ったところで歴史があっておすすめ」

「内陸?山あるくない?」

「丘みたいなもんだから、大丈夫!」

 

パースに来て海はほぼ毎日というくらい見てたので、たまにはいいかと思って、内陸へ行くことを決意。

余談ですが、この頃は "what you recommend?" 多用してました。

これが意外と便利で、レストランやバーでは、外さないと感じました。

 

ちなみにパースとヨークはmapではこんなとこ。

パースの街の感想はまたの機会に。

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5時間47分とありましたが、結局実際にかかった時間は休憩のぞいて8時間。

どうやらGoogle mapはアスリート並みの人を起用しているみたいです。。

 

水は多めに持っていけと言われたので500mL✖️6本=3Lをリュックに入れて、準備完了。これがなかなか重く、背負って運転するので、筋トレでしかない。。

 

正直3Lあれば2日は行けるだろうと思ってましたが、最終的に僕はこの判断に泣かされます。

 

ということでヨークのホステルも予約し、意気揚々と出発!時刻は9:00am

 

 

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出発して1時間。

え、アスファルトはどこへ、、

 

なるべく最短距離で行くためにGoogle mapで、近そうな道を選んで進んでいた結果がこれになりました。まあ道は多少ガタガタですが、アスファルト特有の地面からの照り返しがないので、意外と苦しくない。

 

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道路にででくる看板の動物の種類が多いのもオーストラリアならでは。

これは白鳥(スワン)の看板。ちなみに黒の白鳥(ブラックスワン)がパースでは有名なのですが、後々聞くと西オーストラリア州の州鳥らしい。

看板はカンガルーが圧倒的に多い気がしましたが、実際に飛び出してくるのも何度か見られたので、一応看板表記は当たってるんだなあと実感。。

 

余談ですが、以前現地の動物園で出会った強キャラのカンガルー。

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日向ぼっこのつもりでしょうが、客の前で出すとこ出して、お出迎えとはなかなかな鋼のメンタル。

 

 

出発から3時間ほどでちょうど半分の50kmに到着地点にある、コンビニのようなところに到着。看板を見る限り、これから先ヨークまではコンビニ等、一切ないらしい。

ということで休憩。

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だいぶ汗をかいて水分が抜けていたので、水分補給と糖分摂取。

この時持ってきていた水分は3Lのうち1.2Lくらいを消費。

我ながら素晴らしい計画性で、順調に水分補給できていると自分を褒めてあげました。

 

 

休憩終了し、出発!

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休憩前とは変わって、日陰が全くなく風景はひたすら草原。
乾燥してるので、すぐ喉が渇いてしまいます。

後先気にせず水分補給をしていると、当然水分は底をつくわけで、、、

 

ついに水分ゼロに。

 

午前中の水分補給は計画性完璧で、自画自賛していた自分が笑えてきます。

 

70km地点で水がなくなってしまい、mapでもこの先ヨークまではコンビニは見つからず。それはそうだ、だからさっきのコンビニには看板まで出してあったのです。。笑

 

この時状況の深刻さを初めて理解。

ヨークまで残り30km、さっきのコンビニまでは20km。詰んだかも。。

 

さすがに自転車で走り続ける力もなくなってきていたので、自転車を押して前進。

たまに車は通るものの、時速80~100kmだとなかなか認知はしても、停まってはもらえず。

 

そんな時に1台の車が、前から減速しながら近づいてきます。

ハイエースで車体にはさくらんぼマークがはいっています。

 

なんと停まってくれました!!

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中から60代くらいの女性がでてきて、

「大丈夫か?パンクした?」

「いや、自転車は問題ない。ただ水分がない。」

「中にはいって、水はたくさんある。」

 

ドアを開けると中はキャンピングカー使用のようで、水道の蛇口発見!!

 

コップをもらい、ひたすら水を飲みました。。

カラカラの喉が喜んでいるのを感じ、暑い日の仕事おわりに飲むビールや、部活終わりに飲む炭酸よりも何倍も美味しい。

ぬるいし、多少カルキは感じるけど、そんなの関係ないくらい美味しかった記憶があります。

 

話を聞いてるとおばあさんはどうやらヨーク在住の人で名前はチェリーさん

なるほど、だからさくらんぼマークを車に貼り付けているわけだ。

 

今はパースに買い物に来ており、ヨークに帰る途中だという。

 

乗せて行こうかと言われたが、このチャリ旅が途中からメンタルトレーニングだという変態的思考に陥っていた僕は、それは少し逃げのようで、不完全燃焼に終わってしまうと思ったため、自分でこのまま行かせてほしいと伝えました。

 

水道でペットボトル6本に水をくみ、

ヨークについたら会おうと約束し、再出発!

大袈裟な言い方だと今まで思っていましたが、命の恩人というのはこのことかと思うとハッとしました。

 

 

 

次回、ヨークにてチェリーさんと再会し、ヨークを案内してもらいます。

それでは。